三味線の糸巻きはチューニングペグ!大事な調弦を司る部分
こんにちは。
絵描きの三味線弾き、花枝です。
三味線の小道具や部分の名前などをイラストで紹介しています。
今日は、三味線の糸巻きを描いてみました。
糸巻きはギターで言う所のチューニングペグの部分です。
調弦を司る大切な部分です。
三味線の調弦は演奏に最も欠かせないもの。
その調弦を司る「糸巻き」に焦点を当ててみます。
三味線の糸巻き=チューニングペグ
三味線の糸の高低差を調整するのは、「糸巻き」と呼ばれる部分で行っています。
糸巻きはギターのように固定されていませんので、引っ張れば抜けてしまいます。
一と三の糸巻きは、三味線本体に対してすこし斜めに取り付けられているのに対し、二の糸巻きは垂直に取り付けられています。
糸巻きの素材
黒檀や紫檀などの、色の濃い木材を主に用いていますが、象牙やアクリルなども使います。
これは、演奏する楽曲や流派によってもすこし異なります。
まれに割れたり、縮んだりすると交換しなければいけない時もありますが、だいたい黒檀で一本4000〜6000円ほどからあります。
象牙やアクリルは私の流派では使いませんので、注文したことはないのですが…。
糸巻きだけ買うことはあまり一般的でなく(…いや、買うことはできるのですが)、ほとんどのケースで三味線屋さんに上棹を送り、修理してもらうことがほとんどです。
糸巻きの先には印がある
糸巻きには、それぞれどの糸巻きに取り付けられるのかの印を見つけることができます。
糸巻きの先の部分に、小さい穴が開けられています。
その穴の数で、一の糸巻きか、二の糸巻きか・・・が分かるようになっています。
イラストとあとがき
このイラストは、私の三味線の神棹部分を見て描きました。
糸巻きは三味線のお稽古中では、一番最初にさわる部分です。
なぜなら三味線では「調弦」が命。
調弦をするためにはこの糸巻きにもどんどん触れて、感覚に慣れていかなくてはいけません。
その他の三味線のイラスト
★三味線の駒
★糸巻きが収まっている上棹
★三味線の棹