三味線の上棹にある糸倉(いとぐら)とあぜの紹介
こんにちは、花枝です。
今回は三味線の糸巻き付近のマニアックな話です。
三味線の糸倉とあぜ
三味線糸は糸巻きで調整しています。
それについては以前のイラストで紹介しました。
これの糸を巻いている部分のことを「糸倉」(いとぐら)と呼んでいます。
そして、その両脇部分のことを「あぜ」と呼んでいます。イラストではバーチくんと女性が歩いている部分です。
まさに、田んぼのあぜ道のようですね。
少しマニアックな名称
糸倉というネーミングは、まあ、そこそこの知名度があるのですが・・・。
両脇部分のことをあぜと呼ぶことはあまり知られていないと思います。
それも当然のことでして、普段の稽古のときに「あぜ」を呼ぶ機会があまりないのです。
私のお師匠様も「あぜ」という名称を呼んだことは一度もありませんでした…。
ただ、糸巻きを微調整をするときには、「あぜ」部分に親指をかけるとやりやすい。名前がわかると、説明がしやすい。
…ですので、名前を覚えました。というよりも、古い三味線教本で名称を初めて知りました。
立場上は師範になっても、まだまだ知らないことだらけです。
イラストとあとがき
「あぜ」という名前を知り、とても雰囲気のある素敵な名称だと思いました。
そして、イラストに起こしたい!とすぐに思いました。
お稽古の時には三味線の各部名称を覚えてもらいますが、生徒さんも覚えやすいのか。この「あぜ」はよく覚えてくれます。
その他三味線のイラスト
★三味線を模したかんざし
★講演会のチラシを描いた話