ディズニー主催のタレントショーで三味線の演奏【三味線寄稿記事31】
こんにちは、花枝です。
今日は寄稿記事の話です。
今回更新されたninoyaブログの寄稿記事に、ディズニー主催の社員向けタレントコンペティションの出演の話を書きました。
- ディズニー主催の社員向けタレントショー
- イベントの場所はディズニースプリングス内のあのライブハウス
- 頼りになる相方の発見
- 現代曲の三味線と新日本舞踊のステージ
- 気を使った衣装と小道具
- 共演したAさんの南京玉簾と人生の夢
- その後のAさんと私
- 舞台構成を考えるのは楽しい!
- 関連記事
ディズニー主催の社員向けタレントショー
前回にも前々回にも続き、コーナータイトル「三味線ガールは海を渡る」に沿った内容になりました。
2015〜2016年にアメリカのディズニーで働いている時、ディズニー主催のタレントショーに出演することになりました。
私が出演したのは、Night of Starsというイベントです。
毎年4月と11月に開催されます。(曜日の関係で10月下旬になる場合もあり)
私が出演したのは11月で、イベントタイトルも
Night of Stars 2015 Autumn
となっています。
※すぐにお分かりになると思うのですが、4月に出演すると”Spring”になります。
イベントの場所はディズニースプリングス内のあのライブハウス
出演するためには予選があるのですが、予選通過した出演者だけがファイナリストとして、HOUSE of BLUESでのパフォーマンスが許されます。
HOUSE of BLUESはディズニーリゾート敷地内にあるライブハウスです。
(公式サイト)
アメリカでは割と全国展開のライブハウスで、主要な観光都市にはあるんじゃないでしょうか?ちなみに、ラスベガスにもありました。
ここ、オーランドのHOUSE of BLUESでは、Fall Out BoyやGoo Goo Dollsがライブしたこともあると聞いて、出演が決まった時にはめちゃくちゃテンションが上がりました。
頼りになる相方の発見
舞台の相方になったAさんは、過去記事でも書きましたが一緒にニューオーリンズからラスベガスまで旅をしたり
帰国後は一緒に舞台の仕事を請け負ったり
ディズニーでの就労以外でも、未だに濃い繋がりがある同僚の一人です。
現代曲の三味線と新日本舞踊のステージ
演目を決めるとき、Aさんと真っ先に意見が合致したのは
- テーマは「桜」にしよう
- 衣装にこだわろう
- 小道具を使おう
という3点でした。
「桜」をテーマに
- さくらさくら
- 千本桜(ボーカロイドのほう)
を演奏し、Aさんがそれに合わせて踊る、というものでした。
気を使った衣装と小道具
アメリカで着物を着ようと思うと、浴衣だったりペラペラの薄い着物だったりします。日本から正絹のいい着物は持っていけないし、帯も名古屋帯でもかさばります。
最終的には、私のオーランドの三味線の生徒さん経由で紹介してもらった、日本舞踊の先生にお借りすることができました。
そのおかげで色も鮮やかに、桜の桃色と葉桜の緑が表現された衣装で出演できました。
舞台道具は
- 桜吹雪
- 狐のお面
- 赤い舞踊扇子
- 南京玉簾
共演したAさんの南京玉簾と人生の夢
南京玉簾は「なんきんたますだれ」と読みます。
古くから伝わる、日本の大衆演芸です。今の日本だったら、大道芸のショーとかだと見られるかもしれません。
(参考画像)
一見、巻きすのような形をしていますが(↑上画像参照)
下の画像のように、一本一本がスライドして動くようになっております。
大きな丸い形や、しだれ柳のように大きな曲線を描くこともできます。
じゃじゃーん!
こんなことも出来ちゃうのです!!
実はAさんの特技がまさにこの南京玉簾だったのです!
渡米する際にもきちんとプロ用の物を持ってきていました。
南京玉簾にもプロ用とお遊び用がありまして、プロ用のものは長さも重さもあって、滑らかに技が披露できるようになっているそうです。
舞台のフィナーレで南京玉簾が飛び出した時は、会場もかなり湧いていました。
その後のAさんと私
余談ですが。
その後のAさんとの思い出は数多くあり、特に面白い思い出がこれです。
CRプログラムが終わった後、ニューオーリンズからラスベガスまで、グレイハウンドという移動バスで40時間かけて旅をした話です。
帰国した後も、Aさんとの親交は続いています。
私の地元の高知で、一緒に国際交流プログラムの一環として、東南アジアの留学生の前でパフォーマンスを披露したこともあります。
そんなこともあって、Night of Starsのイベント単体で印象深い思い出というわけではなく、Aさんとの交流があったからこそ、今なお思い出深く感じる出来事なのだと思います。
舞台構成を考えるのは楽しい!
渡米する時に
「どこかで三味線を演奏できたらいいなあ〜。」
ぐらいに考えていたのですが、この時出演したディズニー主催のタレントショーでは
「観客に”なんだこれ?”と、インパクトを与えられるといいな!!」
と考えていました。
それまで日本で活動していた時はそんなことを考えもしなかったのですが、やはりアメリカで少しでも「表現の世界」の空気に触れたことが大きかったと思います。
このことについては、また別記事で書いていきたいと思います。
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