三味線のワンマンライブ?をしてきました
こんにちは、花枝です。
先日、三味線のワンマンライブをしてきました。
ワンマンライブとは言っても、マイクを通さずに聞こえる範囲の小規模なお店での演奏でした。
[;contents]
人生初めてのワンマンライブ(?)
実は今回、初めてのワンマンライブでした。
今まで下記のような演奏スタイルはさせていただきました。たとえば
- 他の楽器の演奏家さんと時間枠をわけての出演
- イベントの一環として演奏
- 他の三味線奏者さんとの演奏や舞台出演
…とまあ、このような演奏の機会はたくさんいただくことがあり、いろいろ出させていただきました。
今回のイベント「花の枝にもちりとてちん〜三味線・小唄の世界〜」
今回は、高知市の小さなバーで演奏させていただきました。
イベントタイトルは
「花の枝にもちりとてちん〜三味線・小唄の世界〜」
花の枝にもちりとてちん
は、最近まで私のブログタイトルでした。
私の「花枝」という名前にかけています。
イベント内容は三味線ビギナー向け
今回はお客さんも23名ほどだったのと、三味線をじっくり聴く、間近で聴くのが初めてという方が多かったので、いろいろな曲を楽しんでもらうつもりでプログラムを組みました。
大きく分けて
- 常磐津節
- 小唄
- 高知の民謡
この3種類を大きな柱に、あとは間にちょこちょこ三味線の解説を入れたりしました。
解説も入ったものの、たっぷり100分演奏
演奏曲は一曲が短いもので2分弱、長いものでも4分ほどの短い曲ばかりでした。
ただ、曲の解説を入れているとそれなりに長くなってしまうのと、三味線そのものの質問や解説もあって、気がつけば休憩を挟んだものの100分ほどの演奏となりました。
お客様の中にはシンガポールからお仕事で高知に来られている方もおり、三味線の楽器に対する質問もありました。
その質問が
「三味線はバチ以外で演奏することもあるのですか?」
という質問でした。
ちょうど爪弾き演奏もしようと思っていたところ、タイミングよくいい質問を頂きました。
自分の名前が入ったワンマンイベントは恥ずかしい…
今回のように、出演者が私一人で、私の名前を冠したイベントをすることは本当に初めてでした。
実は三味線は個人プレーだと思われている方もいらっしゃいますが、実は伝統芸能の世界では三味線はチームプレーなのです。
(引用:歌舞伎への誘い 長唄 より)
こちらの図だとわかりやすいのですが、けっこう大所帯だと思いませんか?!
このように、三味線と唄、鳴り物と呼ばれる打楽器系統の楽器と分業して舞台に上がっています。
津軽三味線だと独奏や、吉田兄弟のようにコンビで少人数で演奏するイメージが多いです。
いわゆる一人で出るワンマンショー・ワンマンライブは初めてだったし、誘わなければとても自分で
「ワンマンライブ企画してやろう!」
なんて思いもよりませんでした!
私は結構臆病者なので、なかなか足を踏み出せないでいましたが、今回小規模でもワンマンライブイベントができて得られてものがたくさんありました。
準備にいっぱいいっぱいで演奏がいまいちになってしまう…!
こんなことを書くと
「それでもプロか!」
と叱られそうですが、今回のイベントは演奏の出来で言えばあまり良くありませんでした。
緊張もあっただろうし、初めてのワンマンで気持ちが落ち着かなかったこと、喋りすぎて喉が疲れたこと…
ダメ出しをすればきりがないですし、むしろダメ出ししかないのですが…
次回もしこのようなイベントが組めれれば、もっと演奏の精度を上げていければいいなあと計画しています。
「ちりとてちん」って何?という質問に衝撃!
あと、お客様から
「”ちりとてちん”って何ですか?」
と聞かれました。
これには驚きました。
というのも、私は
「”ちりとてちん”といえば、三味線だってわかるだろうな…朝ドラでも使ってる言葉だし…」
と思っていたからです。
この「ちりとてちん」は、いわゆる口三味線。口頭で三味線のオノマトペを表す時に使っています。
他にも、上方落語にも「ちりとてちん」という、腐った豆腐を食べさせる話があります。
(個人的に大好きな、桂南光さんの「ちりとてちん」をはります。)
私はてっきり「ちりとてちん」といえば三味線だとわかってもらえるだろう…
そういう気持ちと、驕りがあったのですね…。
ですので、ブログタイトルも「花の枝からちりとてちん」にしていました。
ですけれど、この一件はすごく考えるきっかけにもなり、結局「ちりとてちん」を使うのはやめました。
三味線のブログだとわかってもらえるタイトルに変えることにしました。
このブログタイトルはまたいいアイデアがあったら変えていくと思います。
おぐらやさんの猫柳で演奏させていただきます。
— 花枝(hanae)@三味線小唄はてな (@hanae_kiryuin) April 28, 2017
羽織を脱ぐの忘れ… pic.twitter.com/FU9VQakOW6
関連記事
★変わったイベント演奏…となると、これが一番変わっていたと思います
★最近だとお寺で演奏させていただきました。