高校の三味線部指導に思うこと
こんにちは、花枝です。
今日は定期指導に行っている、高校の三味線部のことについて話します。
- 高知県の高校に「三味線部」?
- 「部活作ってくれますか?」の生徒の一言
- 慰問演奏やよさこい祭り出演などの活動
- 三味線を通じて学ぶ校外活動
- 継続した指導活動の大切さ
- ”継続”こそがなかなか難しい
- 関連記事
高知県の高校に「三味線部」?
三味線部の指導
と書くと、
「え?高校にそんな部活があるの?」
と思われるかもしれません。
全国的に見るとそうそう珍しい部活でもないのかもしれませんが、高知県で見ると「三味線部」があるのは私が指導に行っている伊野商業高校だけです。
もともときっかけになったのは、私が伊野商業高校へ進路についての講話をしに行ったことがきっかけで三味線部を作ることになりました。
「部活作ってくれますか?」の生徒の一言
振り返るともう7年ぐらい前の話になります。
テーマは「高校卒業後の進路と今の仕事」について。サブテーマとしては「国際交流」をテーマに講和しました。
<これも継続して何年間か行っていますが、去年も講話させて頂きました。>
高校生への講話が終わって、帰り支度をしていると一人の生徒が
「三味線弾いてみたいんですけど、三味線部ってありますか?」
と。
実は私が高校の時に、一人で勝手に「三味線同好会」を作っていたことがあります。もちろん非公式活動なので公に記録はされておりません。
「一人でもやりたいという生徒がいるなら、同好会からなら作ることが出来るのでは?」
と思い、主任の先生に掛け合って快諾。伊野商業に「三味線同好会」が発足しました。
慰問演奏やよさこい祭り出演などの活動
その後、部員が爆発的に増えることもなく、常時2〜3名で部活をするようになりました。
私も高校生への指導は初めてでしたが、顧問の先生がとても協力的で積極的に関わってくださったおかげで、様々な活動をすることができました。
- 校内イベントでの演奏
- 慰問演奏
- よさこい祭り(旭食品チーム)出演
などなど…。
そういった実績を少しづつ重ねていき、活動も2年を過ぎた頃に無事「部活」として認められるようになりました。
三味線を通じて学ぶ校外活動
三味線部の指導…
といっても、なかなか一筋縄ではいかないこともたくさんありました。
部員と喧嘩したり、高校生相手に大人気ない対応をしてしまったり、約束が守れなかったり、おおよそ指導者として似つかわしくないこともたくさんしてしまったり…。
自分の反省点は多々ありますが、どの部員の子も概ねとても良い子で、やる気がある子は本当に活躍もめざましいものですし、今もなおそうだと感じています。
三味線や小道具などの必要なものの管理や修繕なども大変でしたが、学校側や三味線屋さんの協力もあって、なんとか今も部活動に必要な物は揃っています。
地元のデイサービスの慰問も継続して行ったり、地域の演奏活動にもお呼びがかかるようになりました。
三味線の演奏を通じて社会と関わっていける部活を目指したかったので、時間はかかりましたし部員数も劇的に多いわけではありませんが、今もこうして継続できていることは本当に嬉しいことです。
伊野商業高校 三味線部の生徒が作った部員勧誘ポスターです☺️
— 田村花枝HanaeTamura (@hanae_tamura) 2018年5月17日
定期的に三味線部の指導へ行ってますが、毎回発見があって楽しいですね✨ pic.twitter.com/bClY3PIirb
ちなみに、活動を知ってもらうためのブログも作っています。
inosyo-shamisen.hatenablog.com
三味線部は部室もなく、活動も毎日ではないので、場所と曜日を知ってもらうために作ったブログです。
継続した指導活動の大切さ
私もまだ三味線部の立ち上げと活動に関わって、まだ7年ぐらいなのですが…
活動は始めるのは簡単なのですが、継続していくことは本当に難しいことだなと感じています。
実際、2015年はアメリカで働いていたこともあって、一年間ずっと部活動は3年生の部員と顧問の先生に任せっきりでした。
この時の部員はしっかり部活動をやり遂げていてくれて、とても頼もしかったです。
”継続”こそがなかなか難しい
学校を通じての三味線体験の授業や三味線ワークショップは、一回限りの「単発開催」ならたくさんあります。
ですが、継続して来年も、再来年も…
ということになると、学校側の体制も大きく関わってきます。当然、自分の力だけではコントロールしきれないところもあります。
「今年呼ばれたから来年も…」と簡単にできるわけでもなく(簡単にできる方もいるのかもしれませんが)小学校の指導などでも「来年も是非来て下さい!」と言われることはありますが、実際に呼ばれるかどうかは…わからないのです。
単発の実績ももちろん大切ですが、継続した実績を作ることは、三味線の指導の中でもとても大切なことなのだな…と、今こうして振り返ってひしひしと感じています。
*ちなみにトップ画像は今の三味線部の部長が撮影した三味線です!なかなか綺麗に撮影できています。
関連記事
★高校での講話について
これも毎年受けている継続した仕事の一つですね。
★小学校の三味線クラブ
これも毎月行っている継続した活動の一つです。
★そういえば、高知県のALTの先生への指導も気づけば7年ぐらい(?)になりました!
これも継続?でしょうか!