初めてのトルコ航空での空の旅!日本とトルコの友好の翼【ドイツ・ハンブルク旅行1】
公開日:2016年12月6日/更新日:2017年4月3日
こんにちは。
旅する三味線弾き、花枝です!
実は今、ドイツのハンブルクにいます。
紆余曲折は全くなく、無事ハンブルグに着きました。
旅のアクシデントはあってよし、なくてよし……。あれ?これって「孫は来てよし帰ってよし」に似ていますね?!……いや、似てないですね。
ハンブルクまでの移動には、初めてトルコ航空を使ってみました。初めてだったので不安もありましたが、思った以上に良かったです。
今回は旅の始まりに、トルコ航空のお話をします。
- トルコのイメージが漠然としすぎて唖然
- 友人のある一言が空気を変えた
- トルコと日本の絆が深まった歴史的な出来事
- 和歌山県沖で座礁したエルトゥールル号の乗組員を介抱
- 恩返しは1985年のイラン・イラク戦争
- トルコ大使とトルコ航空の英断に感謝
- 飛行機はイスタンブール国際空港に無事到着!
- その後のハンブルク旅行記
トルコのイメージが漠然としすぎて唖然
今回のドイツは、実は人生初のヨーロッパ大陸進出の旅でした。
ハンブルクまでにどこの航空会社を使えば良いのかさっぱりわかりません!
結局いろいろな会社を比較し、一番安いトルコ航空を選びました。
ちょうど、トルコ航空のキャンペーンで航空券が非常に安く、買いやすかったのも理由の一つです!
「今回初めてトルコ航空を使うんだよ〜!」
という話をすると、友人知人に
「トルコ航空?!なにそれ?!絶対危ないよ!」
と、言われました。
「…え?なんで?なんで危ないの???」
と返しますが、適切な返事はなにも返ってきません。
「え、だってテロがあるし…。」
とか、
「そんなに安いのは何か裏がある!」
とか、そういう理由ですね…。
曖昧なイメージだけでそのように言われるのは、ちょっと納得できませんでした。
友人のある一言が空気を変えた
…少し嫌な空気が続きました。
私も納得できないけれど、「いや〜、大丈夫ですよ。」しか返せない状態だったのですが、その場の席にいた友人の一言。
「え?何言ってんの。トルコ航空は日本人を危機から救った航空会社でしょ。」
その友人が話した内容は、エルトゥールル号遭難事件から始まった、トルコと日本との友好の話でした。
トルコと日本の絆が深まった歴史的な出来事
友人の話は概ね下記のリンクに書かれていた通りでした。
和歌山県沖で座礁したエルトゥールル号の乗組員を介抱
これはもう有名な話ですが…
日本からの帰途、強風にあおられたエルトゥールル号は紀伊大島の樫野崎に連なる岩礁に激突し、機関部が浸水してしまい水蒸気爆発を起こします。そのとき600名もの人が海に投げ出されたそうです。
生存者は数十メートルの断崖を這い上り灯台守に遭難を知らせ助けを求めました。
通報を受けた大島村(現在の串本町)の住民は総出で救助と介抱に当ります。台風で大島村の住民も漁に出られずに蓄えが僅かだったのにもかかわらず、非常食や衣類を提供し献身的に救護を務めました。
この事件は死亡・行方不明者587名という大惨事でしたが、大島村の住民たちのおかげで69名の方が生還することができました。
今でも和歌山県沖は台風の通り道として有名ですね。
この事件をきっかけに、トルコへの義援金が全国から集まりました。
義援金を届けた山田寅次郎さんが、日本とトルコの友好のため生涯を尽くしてトルコに貢献したことも、日本とトルコの絆が深まった理由と言えそうです。
恩返しは1985年のイラン・イラク戦争
トルコの恩返しは1985年3月のイラン・イラク戦争で返されることとなりました。
当時のイラク共和国の大統領、サダム・フセインは「民間機であろうと軍用機であろうと追撃する。」との布告を出しました。
世界各国は自国民を救出するために救援機を出し自国へと退避させましたが、日本政府だけ素早い決定ができなかったた為に216名の日本人が空港に取り残されてしまいました。
イラン大使館の大使は日頃から親交のあったトルコ大使館の大使に窮状を訴えます。トルコは即座にトルコ航空をイランに派遣し、タイムリミット僅かの1時間15分前にトルコ領空へ216名の日本人全てを退避させます。
このエルトゥールル号の遭難事件、そしてイラン・イラク戦争のことは映画
「海難1890」
で詳しく描かれています。
★小説もあります。
トルコ大使とトルコ航空の英断に感謝
この時、大活躍したのがトルコ航空だったのです!
友人はこのことを本で読んでおり
「トルコ航空は日本人を救った航空会社だったんだよ!」
と、話していました。
それを聞いて、イメージだけで批判していた友人も納得していました。
漠然としたイメージだけで決めつけてはいけないし、歴史を知るということはその国への敬意を示すことだと改めて感じました。
飛行機はイスタンブール国際空港に無事到着!
飛行機の着陸もスムースで、安全で快適な運転でした。
そして、嬉しいサプライズだったのが機内アメニティ!いろいろ揃っていて良かったです!(スリッパ・靴下・耳栓・アイマスク・歯ブラシ…最高かよ!!!)
その後、乗り継ぎのためイスタンブールに到着。
イスタンブールは空港の中だけしかいられませんでしたが、今度また改めてゆっくり来たいなと思いました!
Welcome to Istanbul の看板を探して彷徨っています。見つからないのでゲートにいきます…。 pic.twitter.com/upjvH3Vdrj
— 田村花枝HanaeTamura (@hanae_tamura) 2016年12月5日
最後に、お土産やさんにあったトルコの魔除け石をアップしときます。
あと、イスタンブール空港やトルコ航空の路線の多さをあなどるなかれ!
イスタンブール空港は巨大なハブ空港。
「イスタンブール空港に行けば、どこの国へも行ける!」
と、空港で出会ったおじさんが豪語していました。
イスタンブールの空港で売られている魔除けのチャーム。澄んだ青がとても綺麗です。
— 田村花枝HanaeTamura (@hanae_tamura) 2016年12月5日
あれ?これどっかで見たことある?!と思ったら、田んぼのスズメを追い払う、目玉バルーンでした。 pic.twitter.com/8xvDRmkAjR
その後のハンブルク旅行記
★次回の記事
ハンブルクに着きました!
★ハンブルクの伝統料理
★ハンブルクではてなブロガーさんと会いました!
★ドイツでのクリスマス体験
www.hanae-chiritote.com
★ハンブルクで三味線を演奏しました