ハンブルクJAPAN X'masで三味線を演奏してきました【ドイツ・ハンブルク旅行6】
公開日:2016年12月20日/更新日:2017年4月3日
ハンブルクがあまりにも晴れないので、最近晴れ間がすっかり恋しくなりました。
こんにちは。
旅する三味線奏者、花枝です。
さて、ドイツには休暇でのんびり来ていたのですが、なんと突如三味線のお仕事を頂くことになりました!
ハンブルク大学で開催された
「Japan X'mas」というイベントに、三味線で飛び入り参加をしてきました。
ハンブルクのJAPAN X'masでの演奏
ことの発端は、ふらっと立ち寄った日本食屋さん。
そこのレジの隣にあったJAPAN X'masのチラシを見つけたことから始まりました。
じつは同じはてなブロガーのあかねさんと一緒に行こうと思っていたJAPAN X'masだったのですが、急遽開催日の前日に、三味線演奏の時間枠を設けていただけることになりました。
https://t.co/piCjkkNZ0x
— 田村花枝HanaeTamura (@hanae_tamura) 2016年12月17日
急遽!本当に急遽、明日出演することになりました。
ハンブルグのJapanクリスマスイベントです。
急遽演奏の枠を設けてくれるところがすごいですよね!
日本のポップカルチャー中心のイベント
<折り紙で作った可愛いポップ>
イベントそのものはけっこう漫画やアニメといったポップカルチャーに寄ったものでした。
少しだけでしたが、折り紙や生け花、囲碁などのいわゆる伝統的な文化紹介のものもありました。
ハンブルグに三味線の音色が響くのは15年ぶり?!
おそらくハンブルグの方々は、日本人も含みあまり三味線に馴染みがない…
それどころか、9.5割ぐらいは三味線を初めて聞くのではないか?!
と想像していました。
その想像はアタリだったようで、三味線を(しかも生演奏で)聞いたことのある人はほぼおらず…。
15年ほど前に津軽三味線の上妻宏光さんが公演されたそうで、それ以来三味線の演奏は聞いたことがない、とのことでした。
上妻宏光さん以来の三味線だなんて、恐れ多いこと山の如しです!!!ジャンル違いますけどね!!!!
1回だけの演奏の予定が、2回目もすることに
本当は30分の演奏を1回だけの予定でしたが、主催者さんのご好意で2回演奏させて頂けることになりました。
演奏曲は
- さくらさくら
- 年に一度(小唄)
- 千本桜
- よさこい節
- しばてん音頭
をやりました。
個人的に一番凝った演目は「年に一度」です。
ドイツにはクリスマスマーケットがありますが、日本には年末に弓破魔や羽子板を買う「歳の市」があると言う説明をしてから演奏しました。
演奏だけでなく、三味線の歴史や構造、演奏曲の解説なども通訳していただき、三味線のことを一歩深く知れる時間を提供できたと思います。
<幅広い年代のとてもアツいオーディエンスでした>
特に盛り上がったのは三味線の分解コーナーでした。
目の前で三味線を分解していきましたが、これにはドイツ人の若者からお年寄りまでびっくり仰天。断面図を熱心に見ている方もいました。
日本でも海外でも思うことなのですが、やはり
観客の心を少しでも”その曲ができた当時の時代”に連れ戻すことが必要
なのだと感じました。海外だとそれはとても難しいことなのですけどね。
かといって、解説ばかりでは解釈が偏るし、そのあたりは難しい…。
まだまだ考えていく必要がありそうです。
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