三味線指導を通じて得られる喜び
こんにちは、花枝です。
今年に入り3名新しく生徒さんを教えることになりました。
生徒さんに”理解してもらう方法”を考えるのが好きだ
新しい生徒さんを教えるたびに、私は指導の仕方や手順を考えます。今までの指導を再構築したり、新しい考え方を取り込んだりします。
指導内容を考え、組み立てるのが楽しかったり、自分で新しい発想や理解の糸口を見つけることや、それを生徒さんに伝え理解してもらうこと…。そういったことが、おそらく私の三味線を通じて得られる自分自身の喜びなのだと感じています。
私はアメリカで働いている間にも現地の日本人の方に三味線の指導をしました。(それについてはこちらの記事で少し書きました。↓)
帰国してからは新しい生徒さんをとっていませんでした。まあ、とっていなかったというよりも、新しい生徒が増えなかったというだけの話なのですが…。
やはり「三味線を触るのも初めて!」という生徒さんが多いですし、今年に入って始められた3人の生徒さんもそのような生徒さんばかりです。そうなりますと、指導も三味線に初めて触れるところから始めます。
開始3ヶ月までは三味線に慣れる期間
これは私の考え方ですが…お稽古を始めて3ヶ月目ぐらいまでは、三味線に慣れるための期間だと思っています。
今まで見たことも、触れたこともない楽器に挑戦するのです。触れたこともない楽器ですから、壊さないようにおっかなびっくり触りますし、三味線という存在そのものに慣れるまでに少し時間がかかる生徒さんもいます。
演奏の時に必要な撥(ばち)も独特な持ち方をしますし、撥をつかって演奏するわけですから、最初の1〜2回は音を出すだけでいっぱいいっぱいです。
三味線の各部名称にも慣れてもらう
たまに私がイラストにも描きますが、三味線の部品や各部名称も聞きなれない言葉です。三味線の演奏や持ち方の指導にも、普段はあまり使わない専門用語のような言葉が出てきます。
例えば、最初の調弦(ギターで言う所のチューニング)をする時にも、三味線の部分の名称を使います。
↓こういう部分ですね。
そんなところにも徐々に慣れていってもらうために、私は3ヶ月ほどは三味線の部分や部品、小道具の名称を何度も口にしますし、それを生徒さんが理解してくれているか?を慎重に見ながら進めています。
指導の仕方を色々変えるのが楽しい
今年に入ってからの指導も、今までの指導とは少し違う形にして取り組んでいます。学校のような言い方をすれば、「学習指導要綱を変える!」…そんな感じなのかもしれません。今までやったことのない順序でやってみたり、今までやらなかったことを取り入れたりしています。
私は三味線のお稽古初め(練習開始〜3ヶ月目ぐらいまで)はとても大切な期間だと考えています。
だからこそ新しいアプローチを試してみたり、そこで得られた答えをこれから先の指導に反映させたりすることが、これから先のまだ見ぬ生徒さんに対して出来る大切なことなのかなと思います。