40時間バスに乗ってニューオーリンズからラスベガスまで行った【後編】
こんにちは、花枝です。
前回の「40時間バスに乗ってニューオーリンズからラスベガスまでバスで行った【中編】」では、ニューオーリンズの町並みをお届けしました。
今回はニューオーリンズを離れ、バスで40時間の地獄の旅に出たお話…。
- どれほど遠い?ニューオーリンズからラスベガス
- GO! GREYHOUND!!
- 座席は自由席!WiFiも飛んでいる!
- 街灯なしの夜道を走る!外は真っ暗!!
- 一晩明けて…気づくとテキサス州へ
- 乗り換え以外にも少し休憩のために停車してくれる
- ニューメキシコ州アルバカーキ
- アリゾナ州!バスで過ごす最後の夜
- 早朝にネバダ州ラスベガス到着!
- こんな旅は若いうちしかできんな!
どれほど遠い?ニューオーリンズからラスベガス
よくアメリカの田舎に住んでいるお金のない青少年が夢見てロサンゼルスとかに行ったりする映画のオープニングのアレ、あるじゃないですか。
今回乗ったグレイ・ハウンドはお金のない人の味方。やっすいチケットでアメリカ国内ならだいたいどこでも行けます。
最近だと、映画LALALANDにも
「グレイ・ハウンドに乗って〜♫」
みたいな歌詞が出てきました。それぐらい庶民の足としても大活躍しているグレイ・ハウンドです。
さて、今回の移動距離ですが…Googleマップさんを引用して見える化してみました。
はい!めちゃくちゃ遠いですね!
- ルイジアナ州
- テキサス州
- ニューメキシコ州
- アリゾナ州
を経由してのネバダ州です。
だって40時間もバスに乗るんですよ?約2日間バスに乗るんですよ?
GO! GREYHOUND!!
というわけで、ニューオーリンズのグレイ・ハウンドのバス停からバスに乗ります。どうですか?このやる気…
「GO GREYHOUND」
ですってよ。
行き先を書いていないのかーい!
<勢いがすごいですよね!>
<ラスベガスまでの荷物のタグ。経由地が書かれています。>
座席は自由席!WiFiも飛んでいる!
最初ニューオーリンズを出発した時には席はガラガラ!
自由席ですし、WiFiも飛んでいます。
これは思った以上に快適かも?!と思い、最初のうちはパソコン開いてFacebook更新とかしていたり、メッセージのやり取りとかしていました。
Aさんも快適そうに寝てました。
<眩しいニューオーリンズの夕日>
街灯なしの夜道を走る!外は真っ暗!!
40時間バスに乗るといっても、乗りっぱなしではなく、バス停ごとに一旦降りて乗り換えしたり人を乗せたりします。
バス停も一応建物がちゃんとあって、そこで乗り継ぎ作業をしたりするのですが…さすが庶民の足なだけあって、様々な人が乗っています。そして、日本人なんて一人もいません。
そして、夕方乗ったのですぐに外は真っ暗になるのですが…街灯が全然ない真っ暗闇の道を走っていきます。
日本は高速道路に街灯があるのは当たり前なのですが、このグレイ・ハウンドが走る道には全く街灯がありませんでした…。
ちなみにオーランドで車を運転した時も、結構道の街灯が暗くて怖かった覚えがあります。日本が明るすぎるんでしょうか?
一晩明けて…気づくとテキサス州へ
さて、夜通し走ったバスはテキサス州へ。
景色はズーーーーーーーーッと、こんな景色です。
<貨物列車の横を走っています。>
<いかにもアメリカっぽい>
乗り換え以外にも少し休憩のために停車してくれる
これは主にドライバーさん用の休憩っぽいのですが、バス停以外にも停まります。
こんな感じの寂れたドライブスルーに停まります。
<絵に描いたような田舎のドライブスルー>
こういうところでアメリカのホラー映画よろしく殺人鬼が現れたりするんですよね。
大好きですそういう映画!
ニューメキシコ州アルバカーキ
走っている途中でスクショしました。
ニューメキシコ州のアルバカーキというところへ来ました。
<用がなければ100%来ることはないだろう!地域です>
外の景色を見て思うのは、こんなところに放り出されてしまったら、まちがいなく生きて帰れない…
マスターキートンが一緒にいてくれたら話は別なんですが、とてもじゃないですが生きて帰れないような、広大すぎる自然に驚きっぱなしでした。
(マスターキートンの砂漠から生還する話はとてもオススメです!!)
<生きて帰れなさそうでしょう?>
ちなみに時間の感覚が全くトンチンカンになってしまったので、この間まともな食事をとったのは1回だけでした。
アルバカーキで食べたハンバーガー…これだけです。
アリゾナ州!バスで過ごす最後の夜
長い長いバスの旅もようやく終わりが見えてきました…。この夜が明ければネバダ州に到着です!
この最終日の夜に…頭痛に襲われました…。
私は頭痛持ちなので、たまに頭痛になるのですが、こんな時にならなくてもと半分死んでいました。
隣の兄ちゃんが
「おい、お前大丈夫か?この枕を使いなよ?」
と枕を貸してくれたのが何よりの救いでした…。
<最後の乗り換え!>
<眩しくて美しい夜明け…>
夜明けとともにラスベガスに近づいていきます。頭痛も枕と頭痛薬のおかげで回復してきました!
早朝にネバダ州ラスベガス到着!
朝6時にネバダ州ラスベガスに到着しました!!!!
もう、スッピンというか…丸2日間風呂にも入っていませんでしたが、不思議な達成感でいっぱいでした。運転したのはドライバーさんなんですけどね!
それにしても!
この看板!
Las Vegs,NVって!!!看板ちゃんと直してよ!
こんな旅は若いうちしかできんな!
40時間のバスの旅、バスの中で何してたのか?
と聞かれると…まあ、ぼーっとするか寝てたとしか言いようがないのですが、すごい旅だったなあと思います。
アメリカ横断とまでは言いませんが、ほぼ横断しました。
もう一回同じ旅できる?と聞かれると…うーん…。
メンバーによる……としか言いようがないです。
ラスベガスではひたすらゲーセンで遊んだり、バッフェの食べ放題でたくさん食べたり、シルクドゥソレイユのOとKAを観たりしました。
まあ、中学生っぽく遊んでたってことですね。ゲーセンとか最高でしたからね。
こういったダラダラした楽しみ方を許してくれる友人Aさんと一緒に行けてよかったです。
★前回のお話
★30歳をコスタ・リカで迎えた話