40時間バスに乗ってニューオーリンズからラスベガスまで行った【中編】
こんにちは、花枝です。
前回の「40時間バスに乗ってニューオーリンズからラスベガスまで行った【前編】」では、オーランドからニューオーリンズまで空路で行ったところまで話しました。
今回はニューオーリンズの街並みの写真をちょこっと載せまして、あまり満喫していない様子をお届けします。
- ニューオーリンズは「プリンセスと魔法のキス」の舞台
- ニューオーリンズが生んだジャズ・プレーヤー
- お腹を壊して街を徘徊する羽目に!
- ニューオーリンズぶらり町歩き
- ニューオーリンズのケイジャン料理
- 雑貨屋の店主に「ウズベキスタン人だろう?」と言われ…
- 楽しかったニューオーリンズを後にして…
- 次回はグレイ・ハウンドの旅行です
ニューオーリンズは「プリンセスと魔法のキス」の舞台
オーランドからそのままグレイハウンドでラスベガスまで行くことは可能です。
ですが、なぜニューオーリンズまで飛行機で行ったのか?それにはちょっと理由がありました。
理由1:「プリンセスと魔法のキス」のファンだから
実はこの無謀な旅行を誘ってくれた友人Aさんは、ディズニー映画「プリンセスと魔法のキス」の大ファン。
この映画は日本ではあまり興行成績が伸びず、少しマイナーなプリンセスムービーです。
実は私もニューオーリンズに行く前日までこの映画を見たことがなく、前日の夜急いでダウンロードしたものを見て大ファンになり、ニューオーリンズのホテルでも一緒に鑑賞しました。
主人公のディアナは実は全く王族とは関係のない庶民…というよりも、母親は大地主(もちろん白人)のシッターとして勤め、父親は労働階級。つまり、あまり裕福ではない…貧困層というわけでもないですが、大変な苦労をしているというわけです。
幼いディアナを残して父は他界。ディアナは父の夢でもあった「自分のレストランを持つ」という夢を叶えるため、日夜身を粉にして働いているのです。
これの感想を書くと長くなりすぎてしまうので割愛しますが、とにかく料理の描写と音楽の素晴らしさ…そしてCGに頼らないアニメーションの良さもあって、大好きなディズニー作品になりました。
主人公ディアナのテーマソング…すごくいいです!(Youtube貼っときます!)
Almost there, Princess and the Frog
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理由2:ウォルト・ディズニーが愛したニューオーリンズ
そして、もう一つ。前回少し書きましたが、ニューオーリンズはウォルト・ディズニーが大好きだった場所の一つでもあります。
カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドには「ニューオーリンズ・スクエア」というエリアがあり、実際に存在する地名が入るエリアは世界中にディズニーパークはあれど、ここだけなのです。
そのエリアにあるアトラクションは
- カリブの海賊
- ホーンテッド・マンション
どちらのアトラクションも歴史が古く、アニメーション映画のネタに頼らずディズニーのイマジネーションを凝らして作られたアトラクションです。
私がディズニーで働いていた年はアナハイムのディズニーランドが60周年という記念の年でした。
私はその間2回遊びに行きましたが、その時にニューオーリンズ・スクエアが持つ独特の雰囲気に惹かれ、
「ぜひここの元ネタになったニューオーリンズに行ってみたい!」
と思いました。
つまり、私もAさんも、ニューオーリンズに行きたかった理由は…元をたどればディズニーなのです。いかにもディズニーキャスト*1っぽい理由ですね。
ニューオーリンズが生んだジャズ・プレーヤー
前回はニューオーリンズの中心地に到着後、ベニエを食べたところまで話しました。
街の中心部は景観保護地区になっていまして、スペインの建築様式の建物が並びます。そこを歩いているだけでも心がウキウキしてくるのですが、やはり忘れてはいけないのが、ジャズ。
世界的に有名なジャズ・プレーヤーのルイ・アームストロング。彼はここニューオーリンズで産声をあげました。
大ヒットした「この素晴らしき世界」で有名ですが、ディズニーの名曲をカヴァーした「サッチモ・シングス・ディズニー」でもその柔軟なプレイスタイルを披露しています。
この素晴らしき世界/ハロー・ドーリー ルイ・アームストロング・ベスト
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彼の出身地であるニューオーリンズは、空港も彼の名前を冠していますし、公園まで作られています。
その名も「ルイ・アームストロング公園」!
どうもガイドブックを後で見てみると、少し治安の悪い地域にあったようです。
確かに街の中心から離れたところにあるので、少し歩きました。どうしても行きたい!という人以外は、行かないんじゃないかなあ?と少し思ってみたり…。昼間だったせいもあってか、特に危ない目には会いませんでした。
<入場ゲート近くにあるモニュメント。行列に加わりたくなります。>
<ルイ・アームストロングの像。観光ガイドが案内しているようです。>
お腹を壊して街を徘徊する羽目に!
さて、この公園で楽しく写真を撮っていると…
お腹の調子が…良くない…。なんか、ゴロゴロ、いっている。
「これは、まずいかもしれない!」
そう思って、Aさんにトイレを一緒に探してもらうことになりました。公園というからにはトイレはあるだろう!!!!
そう思うのは、いかにも日本人的だなあと思うのですが、結局トイレは見つからず…。
しかも私たちと同じようにトイレを探す観光客にも会ったりして、ここはお腹を壊す聖地なのかと思うほどでした。
(その観光客も結構切羽詰まっている感じだったので…。)
その後、結局最初にベニエを食べたカフェデュモンドまで戻り、その近くにあるショッピングモールで何とか事なきを得ました。
ニューオーリンズぶらり町歩き
街をぶらぶら歩いていると、どこからともなく音楽が聞こえてくるのがニューオーリンズです。
面白い事に、雑貨屋さんに入るとブードゥー教のグッズが置いてあったりします。
「プリンセスと魔法のキス」にもブードゥー教を操る悪役が出てきたりしていますが、ここニューオーリンズでは正式には「フードゥー」と呼ぶそうです。
<フードゥー教のグッズが置いてあったお土産屋さん>
街中にはミュージシャンはもちろん、アーティストも多かったです。さすが文化の街。
こういうごった煮の中から文化が生まれるんですね。きれいな水だけじゃ文化は育ちません…。
<ジャクソン広場。この時は大道芸人のパフォーマンス中でした。>
<観光客が多いメインストリート>
<全日通していい天気でした。>
<ワニ肉バーガーを食べながら聞いたジャズ。>
<ジャンヌ・ダルク像。そうか、フランスの植民地ですものね…。>
ニューオーリンズのケイジャン料理
「プリンセスと魔法のキス」でも魅力的なニューオーリンズの料理がたくさん出てきます。あれを見ると本当にお腹がすいてきます。
ニューオーリンズの料理はケイジャン料理と言われ、アメリカ南部の郷土料理です。
ケイジャン料理…最高に美味しいですね。
オーランドにいる時も食べましたが、やはり本場の味は違うのか、適当に入ったレストランで食べた料理も美味しかったです。アメリカ生活で一二を争うぐらい思い出深い味かもしれません。
<グリルされたオイスター。ガーリックが効いてます。>
煮込みスープの「ガンボスープ」や魚介のパエリアのような「ジャンバラヤ」も有名です。写真はきれいに撮れていなかったので、オイスターだけで。
<酔うとホテルまで帰れないと思ったので、アイスティーで乾杯!>
<インスタ映えしそうな看板。ワニとロブスターはこの地域の料理の骨組みを支えているようですね>
写真には載せていませんが、ワニ肉のソーセージでできたハンバーガーも食べました。ワニだよ!と言われなければわからない味でしたが、美味しかったです。
雑貨屋の店主に「ウズベキスタン人だろう?」と言われ…
そして、この度の一番のハイライト(?)は、ウズベキスタン人と間違われたことです。
夕食後にブラブラとニューオリンズの街を歩いていると、ふと名前入りのキーホルダーが作れる素敵なお店を発見!
そこで何か思い出の品を作ろうと店内を物色していると、オーナーのおじさんが
「おい、君はウズベキスタン人だろう?そうだよな?」
と、暫定口調で話しかけてきます。もう私がウズベキスタン人だということを前提で話しています。
これにはびっくりで、フォローに入ろうとしていた友人に対して
「君は韓国人だね。じゃなければ中国人だよ。」
…いや!どっちも間違ってるし!!!!
と、まず私たちは日本人ですよという話を始めると
「そうだったのか!日本人には見えなかった!」
との一言。ちなみにおじさんはトルコ出身だそうです。お顔を見れば納得!
<オーナーのおじさん。「気をつけて日本へ帰るんだぞ!」ととてもいい人でした。>
ちなみにウズベキスタン人ではないという話をしてもなかなか信じてもらえず、
「ウズベキスタンには君のような顔の女性がたくさんいる!」
とまで話されましたが、ほんとかよ〜!
あとでネットで調べたら、ウズベキスタンの女性の顔と日本人女性の顔って結構共通点が多いということが分かりました。
一つ勉強になりました。
楽しかったニューオーリンズを後にして…
丸2日間楽しんだニューオーリンズでした!
もうここに再訪する事はない…かもしれないし、あるかもしれません…。
次行く時はフレンチクオーターの中心地のホテルの泊まって、夜はジャズの演奏を楽しみに行きたいなあと思いました!
<市内で見つけた公演の看板。第2次世界大戦中の話だろうか…?>
次回からはグレイ・ハウンドに乗ってネバダ州まで行くところまで書こうと思います。…というより、書く事があまりなくて写真ばっかりになると思います。
次回はグレイ・ハウンドの旅行です
★次回のお話(最終話)
★前回のお話はこちら
*1:ディズニーで働く従業員のことを、キャストと呼びます。