和太鼓・尺八・十七弦との共演演奏
こんにちは、花枝です。
先日、和太鼓・尺八・十七弦の皆様とご一緒致しました。
初めての和楽器アンサンブル
4月中旬ごろのことですが、大変貴重で面白い経験を致しました。
和楽器ばかりのアンサンブル演奏です。
今までクルーズの見送り演奏の時に、「高知望郷楽団」として演奏することはあったのですが、ピアノ(西洋楽器)とマーダル(ネパールの民族楽器)という組み合わせです。和楽器ばかりのアンサンブルはこれが初めての経験となりました。
今回は
- 十七弦(低音のお箏)
- 尺八
- 和太鼓
の皆さんとの共演となりました。
チーム名は「令和の風」
今回のお仕事なのですが、演奏の2週間ほど前に先方より
「司会の都合で、チーム名(バンド名)を仮でもいいので決めてくれませんか。」
という連絡がありました。
どうしよう?と思っていたのですが、その時折しもちょうど新しい元号の発表もあり、
「じゃあ、せっかくだし”令和”入れてみようか?」
と”令和の風”を提案しました。楽曲テーマも”風”だったので、ちょうどしっくりくる名前になりました。(ちょっと”乗っかりました感”はありますが…)
宮城道雄「豊年太鼓」を演奏
今回は箏曲の三味線演奏にも挑戦してみました。
宮城道雄作曲の「豊年太鼓」です。
宮城道雄は「春の海」の作曲者、といえば一番わかりやすいかもしれません。「日本で一番最初の音楽家」と言われ、東京には記念館もあります。
箏曲の三味線をするのは過去にも簡単な曲で手伝いの演奏に入ったことがあり、初めてではありませんでした。ですが、「豊年太鼓」は普段の三味線の手で使わないような音の運びもあったりして、新しい発見がたくさんありました。
曲としてもダイナミックで、非常に面白い曲で、大好きな一曲になりました。
得月楼での演奏
演奏の場所は、高知市内にある得月楼(とくげつろう)です。
以前、料亭サンドを食べに行った料亭です。
五社英雄映画の舞台としても、しばしば得月楼の名前が挙げられます。(映画の中では「陽暉楼」と呼ばれています。)
2階には広くて立派な大広間があります。
舞台の準備をしていると、観光客らしい男性が見学に来られていました。
美味しいお弁当もご用意くださっておりました。ありがとうございます。
大広間での演奏
演目は
- よさこい節
- 十七弦・尺八の演奏
- 和太鼓「祝い打ち」
- 豊年太鼓
を演奏しました。
海外のお客様がほとんどで、尺八の先生がアメージング・グレースをソロで演奏してくださったのもとても評判が良かったです。
和楽器アンサンブルの楽しさ
十七弦、尺八、和太鼓と和楽器がこれほどまでに揃う機会は初めてでした。
やはり三味線は和楽器ですので、その他の和楽器との相性は本当にしっくりくるものがありました。
楽器としての特徴や、知識はないわけではなく、また演奏を聞く機会にも恵まれてはいますが、共演するという機会に巡りあえることは本当に少ないことです。
私は特に個人で活動していることや、そもそも小唄が他の和楽器との共演が少ない分野であることも大きな理由の一つです。
今回の演奏に、快くご出演くださいました、一番風の皆様、菊縞京香先生、長野遊山先生に本当に感謝申し上げます。
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