三味線がそこそこ弾けるようになるまでには何時間ぐらいかかる?
こんにちは、花枝です。
今回はすばらしい動画を見つけたので、それについて書きます。
- 新しいことを学ぶには1万時間かかる!?
- 少し意味が履き違えられた「1万時間の壁」
- そこそこ上手になるまでの驚きの時間
- 三味線指導の目線から見ても割と理にかなっている数字
- 春から新しい特技を学んでみませんか?
新しいことを学ぶには1万時間かかる!?
この記事はディズニー就労ブログでも書いた話なのですが、こちらの三味線ブログにも書きたかった内容なので加筆&修正してお届けします。
皆さん、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
「新しいことを学ぶには1万時間打ち込まないといけない!」
…それを聞くたびに
「そんな時間はないよ!!!!」
と新しいことを始めることのハードルの高さに腰が引けてしまうかもしれません。
ですが、是非Josh Kaufmanのこの動画を見ていただきたいのです。
少し意味が履き違えられた「1万時間の壁」
Joshもこの動画で指摘する通り、「新しいことを学ぶには1万時間」という言葉はかなり当初の意味とは違ってきていることが指摘されています。
正しくは
「専門家の知識を身につけるまでに」
だったり、
「その道の分野でトップに立つまでにかける時間」
として1万時間をあげていたそうです。*1
時間に直すと「フルタイムで働いて5年間分の就労時間」に相当するようです。
ただ、その道のプロフェッショナルになるのにフルタイムで5年とは…
短いと思うか、長いと思うかは人それぞれだと思いますが、5年間フルタイムの仕事に就いたつもりで打ち込めばプロフェッショナルの域になると思うと…!
私個人としては「案外短い時間なのでは??」と思ったりもします。
そこそこ上手になるまでの驚きの時間
是非動画を見ていただきたいのに早速ネタバレになりますが、Joshは「新しいことを初めてそこそこ上手になるまでの所要時間」を約20時間と提唱しています。
20時間!
20時間!!
(大事なことなので2回言いました。)
これはとても嬉しいお知らせであるとともに、明日から新しいことを、何を始めようかなあ!?と少しワクワクしてきませんか?
三味線指導の目線から見ても割と理にかなっている数字
実はJoshが提唱するこの20時間という時間……
三味線指導を始めてそろそろ10年になる私から見てもかなり現実的な数字だと思います。
それは、私は三味線が「そこそこ」に弾けるようになるまでの所要時間を…ずばり1年ほどだろうと考えているからです。*2
私は三味線教室で月に2回、1時間のお稽古をします。月に2時間のお稽古ですから、それを12ヶ月分…正しくは24時間になりますが、およそ20時間です。
そこそこ、という基準は
- 三味線の音が出せる
- 楽器の管理ができる
- 楽譜が読める
- 楽譜初見で、少々詰まりながらも演奏をすることができる
ということを基準に考えてみました。
漠然とした「上手くなりたい」という目標だけでは困りますが、
- 本人の「ここまでやりたい!」というゴールがはっきりしている
- 練習時間中は我を忘れて打ち込める環境が整っている
- 目標が”人前での演奏”になると、条件を考慮した上でもう少し時間が必要かもしれない
というところがはっきりしていれば、20時間の稽古でも初心者から”そこそこ”までは十分に到達可能だと思いますし、実際に日々の指導を通してそうだろうなあと感じています。
春から新しい特技を学んでみませんか?
春になるとやたら資格取得のCMが賑やかになってきます。
あれも簡単なものだと20時間前後で取得できる資格なのかもしれません。(というように、カリキュラムを組んでいるのかもしれないですね。)
今年の春は一つ目標を立てようと思っていて、来年の今頃出せるように作品を作っていこうかと考えています。
それを作るのにやはり新しい技術を学ばなくてはいけなくなっています。
そんなことを考えている時にこの動画と巡り会えて本当に良かったです。
あ、ちなみにそれは三味線とは直接関わりのないことなのですが……薄〜く三味線と関連していますので、また始めた時にはこのブログに書くことにします。
Joshが提唱する20時間の集中で、何か自分の特技が一つ増やせるかもしれない…
さあ、みなさんは何を学んでみたいですか?
The first 20 hours -- how to learn anything | Josh Kaufman | TEDxCSU