「やりたかったのに…」で終わらせたくない
こんにちは、花枝です。
先日、古典邦楽の紙芝居のイラストを描かせていただいた話をしました。
この企画を「是非ともお手伝いしたい!」と思ったのには、訳がありまして…
- 古典邦楽の紙芝居のイラストを描きました
- 友人からのアドバイス
- せっかくアドバイスをもらったのにやらなかった
- 企画を見た時「これは描かねば!」と思った
- 延寿鏡さんを応援したい!という気持ちも大きかった
- 「やりたかったのに」で終わらせるのはもうやめた!
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古典邦楽の紙芝居のイラストを描きました
2017年の話になりますが、初めての試みに挑戦しました。
古典邦楽の紙芝居のイラストを描かせていただきました。
この企画をみた時、
「この企画は是非とも手伝いたい!」
と思いました。
友人からのアドバイス
話は6〜7年前にさかのぼります…
私がまだ20代前半中盤頃の話です。
当時私は
「三味線や邦楽をもっと知ってほしい!」
と思い、学校への出張授業や施設の慰問演奏などを積極的に行っていました。
その時、保育士をしている友人から
「三味線の演目の絵本とか作ってみたら?絵本とかわかりやすいものやったら、子供もみてくれると思うで?」
と、素敵なアドバイスをもらいました。
せっかくアドバイスをもらったのにやらなかった
ですが、その素敵なアドバイスを受け他のにもかかわらず
…私はその絵本を完成させることができませんでした。
頭の中にどんな絵本にするのかというアイデアまであったのに、作りませんでした。
完成させられなかった理由はたくさんあったと思います。
- 時間がなかった
- うまくまとめられなかった
- 簡単に絵が描ける環境が整ってなかった
…と、いろいろあったのですが、今見るとどの理由も大した理由じゃないですね。
結局私は楽な方を選んでしまったんだと思います。
企画を見た時「これは描かねば!」と思った
それから早くも数年流れ、当時やっていなかったTwitterも始め、ブログも描き、たまに余裕がある時はイラストも描くようになりました。
Twitterで延寿鏡さんの紙芝居の企画を見た時、そしてそのイラストを描いてくれる人を探している書き込みを見た時
「これは…是非とも手伝いたい!」
と思い、すぐに返事をしました。
今思えば、自分ができなかったことを今ここでもう一度挑戦してみたいという気持ちが湧いていたのだと思います。
延寿鏡さんを応援したい!という気持ちも大きかった
そして、もう一つは純粋に延寿鏡さんを応援したいと思ったからです。
邦楽の世界で若手が、そして女性が活躍できる場は非常に少ないのが現状です。
私は今は純粋な「邦楽」とは少し違う分野での活動をしています。
ですが、10代〜20代中盤頃までは同じような世界にいたのでよく分かるのですが…
本当〜に女性の活躍できる場が少ない!!!
これに関してはもちろん色々な問題も絡んできています。
私の身の回りでも、女性の邦楽演奏家で演奏の仕事だけで仕事にできている方は少ないのが現状です。
私ももちろんまだ途中ではありますが、女性の演奏家で身を立てられるようになりたいし、そういった方が増えることを望んでいます。
邦楽というものに興味を持つだけでも貴重な人材だし…
その邦楽を実際に学ぶだけでも貴重な人材だし…
それを始めた時期が若いということは本当に貴重な人材だし…
ご家族の反対なく続けていられるだけでも貴重な人材だし…
芸事を続けられるだけの心の余裕があるのも…
そして、その邦楽を仕事にしたいと思うなんて…
…本当にごくわずかの貴重な人材だと思います。
しかも、延寿鏡さんは邦楽にとっては不利な今の時代のなかで、懸命に試行錯誤をこらして挑戦されている。
これを応援しなくてどうする!
私にできることってなんだろう?!そうだ!絵でお手伝いできる〜!!!
…なので、今回延寿鏡さんの企画に少しでも、こうして絵を描くことでお手伝いできたことは、私自身にとってとても嬉しいことでした。
「やりたかったのに」で終わらせるのはもうやめた!
私は”やりたいことをなんでもやってきている”ように見られることが多いですが、実はできなかったことややろうと思ったのにやらなかったこともたくさんあります。
やりたかったことをやらず、後から
「やりたかったのに」
と言うこともありました。
人生の時間は限られていますし、自分自身ができることも限られています。
ですがその限られた時間とできることの中で、できる限りの挑戦をし続けていくことに人生の価値があると思います。
今回の紙芝居のイラストを描かせていただいたことは、私の中でもとても大きな学びが得られた仕事となりました。
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