空知英秋先生へのファンレター
こんにちは、花枝です。
備忘録がてら、思ったことをつらつらと。
先日「銀魂」の実写映画を見てそれがきっかけで思い出した話なのですが、高校生の頃に空知英秋先生にファンレターを出したことがあります。
銀魂の連載が始まったのが2004年になって間もないころ、連載第1話の話から
「面白い!和風な話だし、好きだな!」
と思って読んでいました。
ですが、次週、また次週と読んでいくうちに、
「ん…??どうやらこの”銀魂”は人気がない作品なのではないか…?読者アンケートでは割と下位の方にいるんじゃないか…??」
と思い始めました。
このままだと銀魂は打ち切りになってしまう!!!!
と、思った私は読者アンケートは普段書かないのですが、それを書いて出すようになりました。そして、それとは別に集英社宛に空知先生へのファンレターも書くようになりました。
ファンレターの内容は本当にひどいもので、
『面白くて毎週楽しみに読んでいます!打ち切り寸前かもしれませんが、頑張ってください!』
みたいな内容だったと思います。
と言っても、2通ぐらいしか出さなかったのですが、漫画家さんにファンレターを書いたのは野村あきこ先生と山田章博先生以来だったなあと、なんだかしみじみ感じてしまいました。
それから2004年の4月になり、ついに銀魂の1巻が発売されました。
その時、私は大阪へ三味線の修行に行っていたので、大阪で一人暮らしをしていました。
発売日の稽古が終わった後、駅前の昔からずっと営業しているような佇まいの小さい本屋に一冊だけ銀魂の1巻がありました。
一人暮らしの部屋のがらんどうの本棚の一冊目は、銀魂の1巻だったことを今でも覚えています。
いい話としてまとめようと思ったのですが、今は私は銀魂は読んでいません。
弟子入り期間中はあまり漫画を読む時間がなく、単行本も5巻ぐらいで止まってしまいました。
ファンレターを書いた時から考えてみると、アニメ化もされたしゲームもあるし豪華キャストで実写映画にもなっちゃうしで、よくよく考えたらもう14年も連載が続いている大御所漫画になっているし”好きなバンドがメジャーデビューした”感があります。
そういえばとても意外だったのですが、銀魂の漫画は翻訳して海外で売られています。
英訳されたりして海外にもあのギャグが輸出されていると思うと、結構驚きです。間違いなく作中のギャグは”翻訳泣かせ”だと思うのですが…。
もちろんあのテイストがウケる国と、残念ながらそうでない国があります。ドイツでも銀魂は翻訳発売されていますが、残念ながらそれほど人気がないと小耳に挟んだりしています。
好きな漫画、作家さん、好きなバンドにとって、作品を買うことが(もちろん正規のルートで)一番の応援になるのは間違いないことなのですが、お金がない学生時代はなかなかそれも頻繁には出来ないもので…。
でも、作品を好きだと本人(または所属している会社)に「この人の作品が好き!」ということを伝える手段はものすごく発達しました。昔はファンレターという手段だったものが、メールになり、今では作家個人や出版社のSNSもあります。作家さんや出版社に、気軽に「この作品が好き!」という気持ちを簡単に伝えられるようになって、いい時代になったなあと思います。